
文・写真:森山由美
(第8回:2009年11月期)

フリーモントろう(聾)学校150周年記念。
「フリーモントろう学校を卒業したことを
誇りに持っているのよ」
という声をたくさん目にした。
自分の出身校に誇りをもって、
卒業しても帰る場所があるということ。
デフコミュティの強さに改めて触れた。
◇ ◇ 研修面では… ◇ ◇Deaf Hope(デフホープ) デフホープのイベント続きで忙しかった先月とは違って、静まり返ったように普段通りに戻った11月であった。火曜日はキッズプログラム、木曜日はミーティング、土曜日は、キルティング教室のお手伝いというスケジュールで通わせてもらっている。
このキルティング教室は、ろう者婦人方々との交流も楽しみのひとつで、定年退職された方々が多く、話題豊富でとても飽きない。この教室の目標は、2月末に行われる大きな寄付イベントのために出すオークションの作品を完成させることで、私がお手伝いさせてもらっているチームは「ハート」がテーマ。ハートがたくさんの布団掛け(赤ちゃんサイズ)を作っている最中だが、意外と進展が早く、12月末には終わってしまいそうである。
また別に、私の作品で、着物キルティングも好評で、この着物キルティングを大きくしたものを作ってほしいと頼まれてしまった。「これをオークションに出せば、かなりの高額になるから」と言われたのだが、はたしてどのくらいの金額で売れるだろうか。それを楽しみに、いませっせと頑張って作っている最中である。完成したら、作品を写真に納めて報告したい。
10月デフホープでの寄付イベントが連日続いたため、11月はスタッフの体調不良が目立ち、あまり大した活動ができなかった。また新しいボランティアメンバーが増えたため、そのメンバーに仕事を振り分けるたり調整したりなど、少しずつだがスタッフから信頼されているという実感がわいていて、とてもうれしい。それとともに、フリーモントろう学校でのボランティアもさせてもらっているので、本当にデフホープの運営責任者に感謝の気持ちでいっぱいである。
フリーモントろう学校でのボランティア活動 9月から始めたフリーモントろう学校でのボランティア(月、水、金)も早いもので2カ月が経った。今年はフリーモントろう学校150周年に当たる年で、ホームカミングパーティーや、フットボール大会、映画など、たくさんのイベントが行われていた。
毎年、ホームカミングは行われるのだが、今年は150周年ということもあって、遠いところから4000人も来校したという。手話による教育が設立当初から実践してきた150年という長い歴史。その中のひとコマに、自分もボランティアさせてもらっているということは本当に大きな経験をさせてもらっていると、身にしみて感じた。
また、聴者教師でも、ろう児の言葉をしっかりつかみとれていれば、聴者かろう者かは関係なく、よりよい教育環境をどのようにしていくかが重要なのだと実感させられた。
また、スペシャルニードクラスでは、アートをとおして子どもたちの笑顔を見るのが楽しみになってきた半分、だんだん自分の思い通りにいかないと、笑顔が消えるので、いかにどのように楽しいアート授業ができるか、工夫の毎回である。とても勉強させられているので、あと残された4カ月を頑張りたい。
少しずつだが、帰国後はアートセラピーをとおしたプログラムを作って、ろう・難聴児へのサポートをしていきたいと形を作りあげているところである。
◆◆ 番 外 編 ◆◆ 盲ろう団体Light Houseの料理クラス第2回を始めることになり、先日からここでもボランティアを再開した。これは、火曜日の朝から昼である。(その後はデフホープのキッズプログラムに直行、夜8時までの勤務となっているので、火曜日はとてもキツイが、大変勉強になっているので、「あと4カ月の辛抱」と自分に言い聞かせながら…。)
12月までの数回で、これが2009年度最後のクラスとなるそうなので、新しく知り合った盲ろうの人たちとの交流も積極的にかかわっていきたい。
Leigh High school 日本手話の授業依頼 デフホープのイベントで再会した高等学校教師が務めているサンノゼのレイ高等学校で、日本手話を教える機会をくださった。
この高校はデフプログラムというろう・難聴のためのプログラムがあり、聴者の学校の中に56名のろう・難聴の生徒がいるという。その中、1日中、デフプログラムにいるのは5−6人である。その他は必要な教科だけ参加するという形で、いわゆるインテグレートの生徒が大部分を占めているという。昼休みは、約30人くらいが、デフプログラムに集まり、とても賑やかなランチタイムであった。
私のインテグレート時代、私一人だけが周りの話がつかめず、とてもさびしいランチタイムだったことを思い出した。その面ではこのようなプログラムは、彼らにとって心強い存在でもあり、帰ることができる場所があるということはとてもプラスになっている。
◇ ◇ 生活面では… ◇ ◇ 先月、腰痛を味わったが、今は落ち着いてきて平和な毎日である。自転車通勤に変えて、足の筋肉を鍛えているところだが、まだまだ運動不足を感じている。それ以外は、なんの問題もなく過ごさせてもらっている。
あと4カ月。帰国後の道をどうしようか考え始めたが、まだまだ大丈夫かなとも思う自分もいる。ここで知り合えた人たちとの交流を大切に、一日一日を有意義に過ごしていきたい。
もりもりのインターンシップ先デフホープURL:
http://www.deaf-hope.org/もりもりのプロフィール:
趣味:絵描き、写真。
経歴:
2007年-2008年 NPO法人日本ケアフィットサービス協会勤務。
2008年にダスキン愛の輪運動海外研修障害者リーダー育成第28期に選ばれ、2009年3月渡米。
2009年3月からアメリカのサンフランシスコにてインターンシップ生活中。
2010年3月に帰国予定。